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利根運河は全長約8キロあり、明治時代中期から昭和初期まで舟の往来があった。地形を利用して人工的に開削した運河に、始めに掛けられた運河橋は木造橋だった。
地盤には、一般的な河川にある川砂利の堆積は無いと考え、鋼管杭を打ち込むことが可能だと考えた。鋼管杭を橋の脚柱として利用し、その上には木造の橋を、杭の足元にはRC造の橋をつくることとした。計画高水位を上回る高さに木造の橋を、通常の水面近くには増水時に備えRC造橋とした、上下二重の橋である。